病気の子どもを育てる親が、前向きになる方法を考える

会社員の夫と共に、持病をもつ娘の子育てに奮闘する会社員(育休中)のブログ

健康な子どもと自分の子どもを比べてしまうときの対処法

娘に病気があると分かる前は、よその子とうちの子を比較する意味はないと頭では分かっていつつ、「○○くんは娘より首すわりが遅いのね」「○○ちゃんは娘より早くずりばいしてる」などと、周りの子どもと娘を比べるときがありました。
この時は、比べることにプラスの感情もマイナスの感情もなくて、自分の子どもを通して、周りの子どもの様子や成長状況を理解していたように思います。

 

しかし、娘に病気があると分かってから、周りの子どもと娘を比べてしまうことが増えました。

娘が入院していつ退院できるのか不透明だったとき、ベビーカーや抱っこひもでお出かけしている親子がとても羨ましく見えました。
「私も娘とおでかけしたいなぁ 。なんで私たちだけお出かけできないの。」なんて考えて、しょんぼりしていました。

 

冷静に考えると、健康な子どもと自分の子どもを比べたところで、子どもの病気は良くならないし、何も生まれません。
親が前向きでいるために、健康な子どもと自分の子どもを比較するのは止めるべきだと思います。

 

私たちは、子どもに限らず、他者を見るとき、「自分にとっての理想像」を無意識に作り、そこから引き算するように評価してしまうものです。

健康な子どもと自分の子どもを比べてしまうと、どうしても病気にフォーカスが当たってしまいます。

 

親がやるべきことは、ありのままのわが子を、誰とも比べることなく、ありのままに見て、そこにいてくれることを喜び、感謝することだと思います。
それが病気に立ち向かう子どもにとって、一番のパワーになると信じています。

 

病気の子どもに限らず、全ての子どもを育てる上で重要なことは、

  • 理想像からの減点ではなく、子どもをありのままに受け止める。
  • 競争しない。焦らない。急がない。

だと感じています。

 

ある弱点があったとしても、必ずそれに見合った長所があるはずです。

親が広くものを見ることができれば、子どもの長所が見えてきます。
親が価値観を狭くしていると、子どもの弱点ばかりが目についてしまいます。

今、目の前にいるわが子と、親がやるべきことだけに、気持ちを集中することが必要だと思います。

 


本記事は以下の書籍を参考にして執筆しました。

 

岸見一郎,古賀史健「嫌われる勇気」,ダイヤモンド社,2013年12月

育児書ではなく、アドラー心理学のベストセラー本です。
仕事の対人関係に悩んでいたときに読みましたが、やはり子育てにも通ずる部分があります。
個人的には、グサグサくる表現がちょこちょこ出てくるので、比較的メンタルの状態がよいときに読むのをお薦めします。笑

 

佐々木正美「子どもへのまなざし」,福音館書店,1998年7月

言わずと知れた育児書のベストセラーです。
友人に勧められて妊娠中に読みましたが、子育てを始める前にこの本に出会えてよかったです。
今後も事あるごとに読み返すと思います。

 


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