病気の子どもを育てる親が、前向きになる方法を考える

会社員の夫と共に、持病をもつ娘の子育てに奮闘する会社員(育休中)のブログ

子どもの病気について質問されたら、親はどう答える?

子どもの病気について聞かれた時、皆さんはどのように伝えていますか?

 

「娘ちゃんに会いたい!」と友人が連絡してくれたタイミングでたまたま娘が入院していたり、ママ友と道端でばったり出会ったときに「最近児童館来ないけどどうしたの?」と聞かれたり、なんて説明しようかしら…と迷う場面がたまにあります。

医療器具を付けていたり、病気の症状が見た目で分かる場合なんかも、「どうしたの?」と聞かれることがあるのではないでしょうか。

 

大人の場合は病気であることを知られてもそんなに根掘り葉掘り質問されることはないのでは、と思うのですが、子どものこととなると「なんていう病気なの?」「なんで入院したの?」と詳しく質問をされることが多いな、と感じています。
大人の体に許可無く触る人はいませんが、赤ちゃんには躊躇なく触る方がいるのと、似たような構造な気がしています。

 

あまり親しくない人から子どもの病気について根掘り葉掘り聞かれた際に、その時ちょうどメンタルが落ちていたのもあって、
「え、それ答えないとだめですか?答えてもお互いに何のプラスもないと思いますよ?」
と言いたくなったことがあります。笑

 

私たち親子を心配してくれているのか、ただの興味で質問しているのか、質問される方の真意は分かりませんが、子どものプライバシーをむやみにさらけ出すのも抵抗があるので、必要最低限の回答で済ませるにはどうすれば良いかを考えてみました。

似たような状況に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

まず大前提として、子どもにとって必要な場合を除いて、子ども本人も、その親も、子どもの病気について話さないでいる権利があると思います。
普段の会話の中で質問されたことに、全て答える義務はありません。

「この人には子どもの病気について話したくない」「今は子どもの病気について話すメンタルの余裕がない」なんていう時は、無理して子どもの病気について話さなくて良いと思います。

 

とはいえ、質問されて何も答えないと変な空気が流れてしまうと思うので、質問者との関係性によって、どのように回答するか予め決めておくと、急に質問されても慌てることがありません。

ここからは、相手別の対処法をご紹介します。

 

 

詳しく病気を説明する必要のある相手

かかりつけ医の休診日等でいつもと違う病院を受診する時、ベビーシッターや一時預かりを利用する時、保育園に入園する時などは、子どもの病気について詳しく説明すべきだと思います。

情報共有が不十分だと子どもの命に関わることもあると思いますので、病名や注意が必要な症状などを中心に、必要な情報は全て伝えた方がいいと考えます。

 

 

配慮をお願いする相手

親の勤務先の上司に子どもの入院・通院のために業務調整を依頼する時など、子どもの病気を理由に配慮をお願いする相手には、相手に納得して動いてもらうためにも、子どもの病気についてある程度詳しく話しておいた方が、スムーズに事が運ぶと思います。

 

どれくらいの期間・頻度で通院が必要なのか、入院の時期や期間の見通し、仕事を休む時間や期間がどれくらいになりそうか、などの情報は、分かる範囲で事前に伝えておいた方が、仕事の融通も効きやすいと思います。

ある程度患者数が多くて有名な病気であれば、病名を伝えた方が話がスムーズかもしれませんね。

 

上司に子どもの病気について伝えた後は、自分が抜けた分の穴埋めをしてくれるであろう同僚にも、「実は子どもが入院することになって、〇日から×日まで休みます。ご迷惑おかけしてごめんなさい。」というように、不在の理由と期間を簡潔に伝えておくべきだと思います。

 

休んだ分の借りは、普段通り働けるようになった時に全力で返しましょう。

 

 

親が心を開いていて信頼できる相手

あなたが心を開いていて信頼できる相手から、子どもの病気について質問されたのであれば、それはあなたとお子さんのことが心配で、何かできることはないかと思ってくれていると、ありがたく捉えてしまいましょう。

もし逆の立場で、私の大事な友人が悩んでいると知ったら、私は自分にできることをなんでもやりたいと考えるからです。

 

話を聞いてもらってあなたが楽になるのであれば、洗いざらい話してしまって良いと思います。
あなたが信頼できる相手であれば、むやみに口外されることもないでしょう。

 

要点を絞って伝える場合は、今後もその相手と関係性を続けていくことを前提にして、知っておいてほしいこと、してほしいこと・してほしくないことなどを予め整理して考えておくのが良いと思います。

 

 

ほどほどに関係性のある相手

私の場合は、本当に信頼している人以外には、角が立たない程度にぼかして回答しています。

 

「大事をとって入院することになったんだけど、色々検査した結果大丈夫だった!もうすぐ退院するよ!」
といった感じで、病気のことをぼやかしつつ、(実際は大丈夫じゃなくても)「大丈夫!」と言い切ってしまえば、それ以上詮索されることはないと思います。

 

医療器具をつけている場合などは、
「念の為つけろってお医者さんに言われたんだよね〜気にしないで!」
といった感じでぼかしつつ言い切ってしまうのが良いと思います。

 

事実を細かく話すよりも、「大丈夫!」「気にしないで!」と言い切ってしまった方が、メンタル的にかなり楽です。
細かく話したところでお互いに何も得しないし、と片付けてしまいましょう。

 

 

ほぼ他人や見知らぬ人

直接私が経験したわけではないのですが、医療機器をつけているお子さんとエレベーターで乗り合わせた時に、年配の女性が「あら、かわいそうね、どうしたの?」とママに聞いている場面に出くわしたことがあります。


私は「かわいそう」というワードが心に引っかかって1人で勝手にモヤモヤしていたのですが、そのママは「お気遣いありがとうございます」とにっこり笑い返して、それ以上はお互い特に何も言わず会話が終わっていました。

そこで「ありがとう」を言えるママに尊敬を覚えると同時に、お礼を言われた側も悪い気はしないだろうし、色んな場面で使えそうだな、と思いました。

 

この一件以降、親しくない人に何か聞かれた時には「お気遣いありがとうございます」と答えているのですが、ぜんぜん質問に答えていないのに、割と高確率でサラッと会話が終わります。笑

あの時エレベーターで乗り合わせたママには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

以上のように、質問してきた方との関係性によって、どのように答えるか予め考えておくことをおすすめします。

ほかにもよい答え方があれば、ぜひコメント等で教えてください。

少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 


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