病気の子どもに対して親ができることは?
はじめに
病気に苦しむ娘と接していて、親としてできることが何もないと感じるときがありました。
子どもの病気を代わってやることはできないんだな、親なのに何もできないんだな、と無力感に襲われました。
ご本人やご家族が病気になったことがきっかけで怪しい宗教にハマる例を聞いたことがありますが、そうしたくなる気持ちが少しだけ理解できたような気がします。
困ったときは神頼み!だとは思いますが、ほどほどにしておかないと、生活が破滅しかねないです。
一旦冷静になって、病気の子どもに対して親ができることを考えてみたので、共有します。
◆目次
病気の子どもに対して親ができること
病院に連れていく
当たり前のことですが、親ができることの中で一番重要なことだと思います。
娘はまだ話せない年齢なので、体調不良を言葉で訴えることはできませんし、自力で病院に行くことはもちろんできません。
日々子どもの様子を見て、「なんかおかしい」と体調の異変を察知し、病院に連れていくことができるのは、親だけです。
もし私と同じように無力感に襲われている方がいれば、まずは、子どもを病院まで連れてきて、適切な治療を受けさせることができた自分を、ぜひ褒めてあげてください。
少しだけ、前向きになれると思います。
同意書の内容を理解する
娘の治療にあたり、今まで何枚の同意書にサインをしたか分かりません。
法律的なことにはあまり詳しくないのですが、親の同意がなければ、行えない検査・治療がたくさんあるのだと思います。
特に、街のクリニックでは行わないような検査・治療を行う場合に、同意書へのサインを求められるように思います。
子どもへの輸血を親が拒否する例がたまにニュースになっていたりしますが、子どもに適切な治療を受けさせるために、同意書へサインすることは親の重要な役割だと思います。
もちろん、不明点や疑問があれば医師や看護師にしっかりと質問をして、納得した上で同意書にサインをすることが必要だと思います。
娘の検査についての同意書に初めてサインをしたとき、その日行う検査の目的や検査の仕組みだけではなく、検査を行うことのリスクが記載されていました。
検査のリスクよりもベネフィットの方が大きいことは理解できたので迷わずにサインをしましたが、リスクを負うのは娘なのに、娘の同意を得ることなく親がサインをするのかと、いざサインをする段になって、親の責任の大きさを感じました。
また、続柄欄に母と書いたときに、「あぁ、私って母親なのか」と謎のしみじみとした感情が湧いたのを覚えています。
話が少し逸れましたが、親の同意が無いとせっかく病院にいるのに何もできない、という事態になってしまいますので、しっかりと説明を聞いて、同意書にサインをするようにしてください。
治療に必要なお金を稼ぐ(or納税する)
これも重要な親の役割ですね。
私の住む自治体は大変ありがたいことに、子どもの医療費の自己負担分を全額助成してくれているのですが、マイナス思考が極まっていた時には「娘のためにお金を払うことすらできないのね…私って無力…」とか思っていました。笑
今まで娘にかかった医療費が自己負担だった場合、結構恐ろしい金額になっていたと思うので、全額助成を決めてくれた方々、税金を納めてくださっている方々には頭が上がりません。
本当にありがとうございます。
今後もこの制度が継続できるよう、親として納税に励む所存です。
子どもの医療費の自己負担額は地域によってまちまちのようですが、健康な子どもでもしょっちゅう病院に行くと思うので、全国一律で無償とするのが少子化対策には必要では、と個人的には思います。
子どもに税金がたくさん使われていることについて過去記事に書きましたので、よければご参照ください。
kosodate-maemuki.hatenablog.com
病気に立ち向かう子どもを応援する・励ます
いざ子どもの治療が始まったら、子どもを応援し、励ますことが、親の最も重要な役割だと思っています。
子どもが一番不安を感じていると思いますので、子どもの前では、親の不安な顔は見せないほうがよいと思います。
病気に立ち向かう子どもにどのように接するか、過去記事に書きましたので、良ければご参照ください。
kosodate-maemuki.hatenablog.com
快方を信じて待つ
病気の子どもに限らず、子育ては待つことだな、と日々感じます。
子どもが健康であっても、親が子どもにしてやれることはあまり多くなく、子どもの力を信じて待つことしかできないのだな、と思います。
親としてできることを思いつく限りやった後は、子どもを信じてじっと待つのみです。
おわりに
病気の子どもに対して親ができることを考えてみましたが、やはりできることはほとんどないのが現実です。
ただ、ここで落ち込んでいても、子どもの病気が良くなるわけではないので、親としてベストを尽くした自分を褒めてあげてほしいな、と個人的には思います。
子どものために、悩んで、迷って、頑張って、それだけで親としては十分ではないでしょうか?
あとは、子どもを信じて一緒に待ちましょう。
本記事は以下の書籍を参考にして執筆しました。
佐々木正美「子どもへのまなざし」,福音館書店,1998年7月
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言わずと知れた育児書のベストセラーです。
友人に勧められて妊娠中に読みましたが、子育てを始める前にこの本に出会えてよかったです。
今後も事あるごとに読み返すと思います。
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