子どもの病気を「かわいそう」と言われてモヤモヤするのはなぜ?
娘が生まれてから、そして娘に持病があると分かってからはより一層、周囲の人から温かい言葉をたくさんもらって、励まされたり、癒されたりしてきました。
しかし、私の心の狭さ故に、たまに周囲の人からの言葉が引っかかるときがありました。
それは、娘や私に対して「かわいそう」と言われたときです。
おそらく、その言葉をかけた人は皆、私たちのことを本当に心配してくれていたように思います。
それでも、ある日「かわいそう」と言われてモヤモヤしている自分に気付き、なぜモヤモヤするのか考えてみました。
これまでにも「かわいそう」と言われたことは何度かあると思うのですが、今のようなモヤモヤを感じたことは全くありませんでした。
思い返すと、私の不注意で骨折したときや、とても口が悪い先輩の下で働いていたときに、周囲の人から「かわいそう」と言われた記憶があります。
確かに、多少なり辛かった経験ではありますが、娘の病気によって娘が経験した辛さはその比ではないと感じます。
また、娘の病気で一番辛い思いをしているのは当然娘なのですが、私にとっても、これまでの人生で最も辛い経験であることは間違いありません。
これまでに「かわいそう」と言われたときには、辛い状況ではあったものの、なんとなくそれを乗り越えられる見通しがついていたように思います。
骨折は時間が経てば治るだろう、口が悪い先輩もいつかは異動するだろう、と思って我慢できました。
それに対して、娘の病気にまつわる辛さ・悲しさは、これまでの人生で最も大きいものですし、現在進行形でいつ終わるのか分かりません。
親として娘と一緒に乗り越えなければなりませんが、正直なところ、どうやって乗り越えるかの見通しは、現時点ではついていません。
ものすごく悲しくて、辛くて、自分でもどうすればいいのか分からない状況で「かわいそう」と言われてしまうと、(被害妄想込みで)突き放されたような感じがして、ただただ悲しみが大きくなってしまうように思います。
自分に向けて「かわいそう」と言われた時は、自分でなんとかして立ち直ることにして、娘に向けて「かわいそう」と言われた時には、すかさず私から「頑張ってるね」「辛い治療も必ず終わるからね」と前向きな言葉をかけるようにしたいです。
また、今後は安易に他人対して「かわいそう」という言葉を使わないようにしようと思いました。
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